002 世界は星と人とから成る〜天上聖母算命学

十大恒星
◇ 北冠（北のかんむり座）鉄の意志を示す独立・自我の星＜貫索星＞
◆ 五車（カペラ）勝負と投機、社会や事業の星＜石門星＞
◇ 南斗（いて座）食禄・俸禄、寿命を司る星＜鳳閣星＞
◆ 北落師門（フォーマルハウト）孤高の芸術家の星＜調舒星＞
◇ 昴（プレアデス）愛情奉仕と財の星＜禄存星＞
◆ 織女（ヴェガ）努力と勤勉さ、蓄財の星＜司禄星＞
◇ 天狼（シリウス）戦いと激突、武官の星＜車騎星＞
◆ 牽牛（アルタイル）地位と名誉、文官の星＜牽牛星＞
◇ 大火（アンタレス）革新と爆発、放浪の星＜龍高星＞
◆ 北斗（おおくま座）学問と技芸、福徳の星＜玉堂星＞

十二命星　＜一般的に使われる呼称＞
◯ アルクトゥルス＜胎・天報星＞柔和で上品、変化多く忍耐力に乏しい
◯ スピイカ＜養・天印星＞人に愛され円満、養子の縁あり
◯ アルデバラン＜長生・天貴星＞順応性、環境に支配されやすい、長男の星
◯ アルビレオ＜沐浴・天恍星＞風流と技芸、変転性と海外運
◯ 南コロナ＜冠帯・天南星＞独立自尊、独断性と実業運
◯ ベテルギゥス＜建禄・天禄星＞計画性、妥協せず神経質
◯ ラス・アルゲティ＜帝旺・天将星＞一国一城の主人、家庭運薄い
◯ リゲル＜衰・天堂星＞内向的、実直な研究家
◯ ポルックス＜病・天胡星＞夢とムードと感覚、芸術家
◯ カストル＜死・天極星＞探究と研鑽、孤独性が強い
◯ アケルナル＜墓・天庫星＞調査研究、企画の星、心霊的
◯ デネブ＜絶・天馳星＞変化の星、多忙なほど良い

あれ？なんだかわかるようなわからないような？見慣れない単語と見知った単語が混ざっているような？

あなたの星はいかがですか？

夜空の星座を見上げたとき、自分の図の中にある星や縁が深い星を知っておくと、星空がより親しみやすく感じられるかもしれませんね。

すべて、実在する星座や恒星の名前が付けられています。一般的な算命学や四柱推命の用語と比べるとだいぶ雰囲気が変わりますね。

前回は「北斗と南斗」のお話を紹介しましたが、このふたつはまさにこの十大恒星の中に登場して、大きな存在感を放っています。

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そこで、人間の性格をつくる星として、まず十大恒星をえらび、次にその作用・因縁・吉凶を助ける星として、十二の恒星をえらぶことにした。これが十二命星である。

ともあれ、ここに選ばれた十の恒星の中の、どれとどれとをもつかによって、人の性格はかなりちがってくるのである。

北落師門があれば、感傷的になり、孤立するし、反対の牽牛があれば、身なりをととのえ、官吏の世界にもはいり得る。ニュース映画など見ていても、牽牛の人は肩をはるようにあるいているからすぐわかる。南斗があればサラリーマンになるし、大火があれば自由業につく。

どうか一つ一つの星によって、自分の性格を推定していただきたい。

西川満『天中殺 星の神秘と命運』昭47 講談社

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西川満氏は、小説家・詩人。煌びやかな描写と異国情緒に溢れたロマンチックな文体が特徴的です。幼少期から台湾で育ち、終戦により帰国。東西の占術にも精通し、独自に『天上聖母算命学』と名づけた占術を提唱。「天后会」という組織を創設していました。

※ こちら『天中殺 星の神秘と命運』の巻末表では、自分の日干支番号を算出して、自分の属する天中殺グループと、十二命星がひとつ（第一命星、とされている）が、わかるようになっています。天中殺グループは、A-B-C-D-E-F　とアルファベットで弁別されていて、辰巳や寅卯といった記載はありません。

次回からはより詳しく各論としてそれぞれの星についてみていきましょう。